滋賀県甲賀市は、豊かな自然環境と歴史ある文化が息づく魅力的な地域です。
しかし、近年は人口減少や高齢化の進行に伴い、空き家の増加が社会問題となっています。
そこで注目されているのが「空き家バンク」制度です。この制度は、空き家の所有者と利用希望者をマッチングさせることで、地域の活性化と移住促進を図る取り組みです。
今回は、甲賀市の空き家バンクの概要や活用方法、そのメリット、補助金制度についてご紹介します。
甲賀市の空き家バンク制度とは
甲賀市の空き家バンクは、市内にある空き家や空き地の情報を市のホームページで公開し、売買や賃貸を希望する所有者と、利用を希望する方々を結びつける制度です。甲賀市では平成22年から運用が始まり、移住・定住の促進や空き家の有効活用を目的としています。
登録される物件は、一戸建て住宅やマンション、店舗、土地など多岐にわたります。特に歴史的な街並みが残る旧市街地や、豊かな自然に囲まれた農村地域には、趣のある古民家も数多く登録されています。
甲賀市空き家バンクの特徴とメリット
充実した支援制度
甲賀市では空き家の利活用を促進するため、さまざまな支援制度を設けています。
例えば、空き家改修補助金制度では、空き家バンクに登録された物件を購入または賃借し、改修工事を行う場合に、最大100万円の補助金が交付されます。また、また、関東圏から移住者には、最大100万円の移住支援金の交付も行なっていたり、引っ越し費用の一部を助成する制度もあります。(※諸条件あり)
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地域コミュニティとの交流
甲賀市は地域コミュニティの結びつきが強く、空き家バンクを通じて移住してきた方々のサポート体制も充実しています。地域の祭りや行事への参加を通じて、新旧住民の交流が生まれ、スムーズな地域定着につながっています。移住者向けの相談会や交流会も定期的に開催されており、新生活のスタートをサポートしています。
空き家バンクの利用方法
物件を探している方
1.会員登録: まず甲賀市のホームページから空き家バンクの会員登録を行います。(https://www.city.koka.lg.jp/9930.htm)「甲賀市空き家バンク」
2.物件情報の閲覧: 登録完了後、空き家バンクに掲載されている物件情報を閲覧できます。
3.見学申込み: 興味のある物件があれば、市を通じて所有者に見学の申込みをします。
4.交渉・契約: 気に入った物件があれば、所有者との交渉を経て、売買や賃貸借契約を結びます。
【子育て応援空き家バンク物件購入補助】
子育て世帯(18才未満の子がいる世帯)が空き家バンク物件を購入すると、購入費用のうち最大100万円まで補助することができます。※予算には限りがあります
物件を登録したい所有者の方
1.相談・申込み: まず市役所の空き家バンク担当窓口に相談し、登録申込書を提出します。
⇒現在空き家になっている物件はもちろん、これから空き家になりそうな物件でも相談できます!
農地や山林の処分についても一緒に相談できる窓口です。
(https://www.city.koka.lg.jp/12647.htm)「空き家バンク物件登録について」
2.物件調査: 市の担当者が物件の状況を確認し、写真撮影などを行います。
3.情報公開: 審査後、物件情報がホームページに掲載されます。
4.交渉・契約: 利用希望者から問い合わせがあれば、市を通じて見学や交渉が始まります。
甲賀市空き家バンク利用フロー
- 物件調査
- 簡易修繕
- インフラ点検
- 解体工事
- 建物診断
- リフォーム
- 地盤調査・造成工事
- 外構工事
空き家バンク活用のポイント
物件選びの視点
建物の状態だけでなく、周辺の生活環境(通勤・通学、買い物施設、医療機関の有無)も要チェック。
冬季の積雪や獣害対策も地域によって異なるため、事前確認をおすすめします。
リノベーションの可能性
古い住宅では、水回りや断熱性などの課題があるケースが多いですが、その分、自分好みにリノベーションできる可能性も広がります。甲賀市には伝統的な建築技術を持つ職人も多く、古民家の魅力を活かしながら現代の生活様式に合わせた改修が可能です。補助金制度も活用しながら、理想の住まいづくりを計画しましょう。
まとめ
甲賀市の空き家バンクは、単なる不動産情報の提供にとどまらず、地域全体で新しい住民を迎え入れる体制が整っています。空き家の問題を「資源」と捉え、地域活性化に繋げるこの取り組みは、今後ますます重要性を増すでしょう。
また、空き家の状態によっては建物を解体し、更地として売却するほうが有利なケースもあります。当社では解体工事も承っており、廃材の適切な処理や、重機を使った効率的な作業で、コスト削減と工期短縮を実目指しています。
まずは、お見積もりからでもぜひお気軽にお問い合わせください!